「枯れ残る」とは、辞書によれば、「他のものが枯れたあとにそれだけが枯れずに残る」という意味だそうです。しかし、ここでは、本来の意味とは違った勝手な意味に使っています。
草は夏に茂っていても、冬になれば枯れてしまい、そのうちにどこともなく消えて、土になる。だが、葦のように堅い茎を持つ草は、冬に枯れてもそのまま春にも残って、初夏に緑の新芽が伸びてくる頃にも枯れ残っている。
5月半ば、葦の新芽が伸びてきているが、去年の葦が枯れ残る。(2008年4月29日)
岸辺で、これも葦。(2008年5月6日)
これはガマ。穂がほとんど飛び散ってしまっているが、まだ倒れない。(2008年5月6日)
ガマの穂。冬の風に、穂は細くなってしまって、ほとんど茎が露出。緑の今年で葉が伸びてきた。(2008年5月6日)
葦原の様子。もうじき新芽が覆い尽くすようになる。(2008年5月11日)
葦が既にかなり大きく育っているが、よく見ると去年の穂が枯れて残っている。(2009年7月26日)